インフルエンザ潜伏期間は?
(インフルエンザと風邪の違い)

2023年度インフルエンザ予防接種について

当院では、インフルエンザ予防接種を9月28日から開始いたします。

費用は下記の通りです。

費用(税込)
インフルエンザ予防接種 3,500円

ご希望の方はWEBよりご予約をお取りください。
※予約外でも接種は随時受付しておりますが混雑状況によりおまたせする場合があります。
※65歳以上の方は10月20日から公費接種が開始となります(自己負担1500円)。

インフルエンザと風邪は異なります

インフルエンザと風邪は異なりますインフルエンザはウイルスにより起こります。風邪は咳や鼻水、咽頭痛、軽い発熱、くしゃみなどの症状が現れて、徐々に回復します。一方、インフルエンザは、高熱や全身倦怠感、関節・筋肉痛、吐き気、腹痛などの消化器症状を発症する場合があります。特に高齢者や慢性疾患、糖尿病等をお持ちの方、妊婦の方、5歳未満の幼児は、合併症に注意する必要があります。

インフルエンザの流行時期

インフルエンザ流行は12月~3月頃であり、1年で最も患者さんが多いのは1月~2月頃となります。しかし、年により冬前に流行する場合もあります。予防接種を早く受けたいかもしれませんが予防接種の効果は5ヶ月程といわれています。ピークになる1月~2月に効果を発揮させるに、10月中旬~11月下旬に予防接種を受けることが大切です。

インフルエンザの潜伏期間

年齢や体質、体調により異なりますが、インフルエンザウイルスの潜伏期間は約1~3日です。インフルエンザウイルスは1日で一気に増えてしまい、すぐに発症することが多いのが特徴です。自覚症状がない潜伏期間のときに、他人にうつしてしまう場合がありますので、注意しましょう。

インフルエンザの感染する経路

日常でインフルエンザを予防するためには、インフルエンザの感染が起こる経緯を把握しておくことが大切です。インフルエンザの感染経路は2種類あり、飛沫感染と接触感染になります。

飛沫による感染

感染している方の咳やくしゃみにより、出てきた飛沫を吸いこまれることで感染します。学校や職場、繁華街等、人混みの多い場所は、飛沫感染が起こりやすいため、対策をすることが大切です。

接触による感染

感染している方が咳やくしゃみをした際に、口を手で覆われると、手にウイルスがついてしまいます。そのような状態の手で、交通機関のドアノブやつり革、部屋の照明ボタンなどに触れると、様々な場所にウイルスがつきます。ウイルスがついた場所に、他の方が触れてしまい、その後に口や鼻を触ることで粘膜へ感染します。

具体的な予防方法

インフルエンザの感染や感染拡大を防ぐためには、飛沫感染や接触感染の対策が大切になります。特に、咳エチケットなどの対策をしっかりと行なってください。インフルエンザに対して、過度に不安や心配になりすぎる必要はありません。しかし、「かからない」「他人にうつさない」を心がけて、日常生活を送ることは大切です。

手洗いを徹底する

帰宅時や調理する前後、食事前に丁寧に手を洗いましょう。 特に交通機関のドアノブやつり革、手すり、部屋の照明ボタン、エレベーターボタンなど、不特定多数の方が触れるところにはウイルスがつきやすいです。外出先で丁寧な手洗いが難しい場合は、除菌ウェットティッシュやアルコール消毒液など、気軽に使える消毒用品を携帯しましょう。

咳エチケット+外出時のマスク着用

マスクの使用により人にうつさないことが期待されます。 しかし、マスクの使用により、ある程度の感染は防げます。また、のどの乾燥は粘膜の防御機能が低下してしまい、感染リスクを上げてしまいます。マスクは口のなかの保湿にも役立つため、インフルエンザの予防対策に活用できます。

咳エチケットを徹底する

体調に関係なく咳やくしゃみがある際は、必ず咳エチケットとマスク着用を徹底しましょう。インフルエンザに感染しても症状が軽かったり、症状が全くない状態の不顕性感染の場合もあります。感染者本人や周りの方がインフルエンザ感染を自覚せずに、感染拡大をしてしまう可能性があります。 感染拡大の予防には、咳エチケットやマスクの着用が有効です。

マスク着用の際の注意点

着用していたマスクを外すときに、外側のマスクの表面についているウイルスに触れると、口や鼻の粘膜にウイルスが入る可能性があります。また、ウイルスのついた手でマスクの内側に触れてしまうと、接触感染のリスクが上がってしまいます。マスクで接触感染が起きないように、マスク着用前や着用後は、手洗いとアルコール消毒をしましょう。

十分な栄養と睡眠をとりましょう

インフルエンザの発症や重症化するリスクが高くなるのは、免疫力が低下したときです。そのため、普段から栄養バランスを考えた食事を摂りましょう。また、良質な睡眠をとることを心がけましょう。ストレスを減らす等の対策も非常に大切になります。免疫力を下げない生活スタイルを身につけていきましょう。

免疫力を高められる食事

免疫力を高めるためには、日々の食事が大切です。なかでも、腸内環境を整えていくことが重要になります。腸内環境を整えるには、発酵食品が有効といわれています。発酵食品の納豆やヨーグルト等をこまめに取り入れることを心がけましょう。生活習慣にすることができたら、免疫力向上につながっていきます。

湿度を保ち、乾燥させない

湿度が低いと、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では、加湿器等を使用して約50%~60%の湿度を保ちましょう。寝るときにマスク着用すると、口のなかの乾燥対策になるため、睡眠を妨げない範囲で推奨しています。インフルエンザウイルスは、湿度と温度が高い環境では生存しないため、室温20~25度を保ちましょう。

人混みの多い場所、繁華街への外出を控えましょう

インフルエンザが流行する時期になったら、特に、高齢の方や病気をお持ちの方、妊婦の方は注意が必要です。また、睡眠不足で疲れている方や体調が優れない方も注意しましょう。

インフルエンザの予防接種を受けましょう

インフルエンザにかかると、約1週間で回復する場合が多いです。しかし、インフルエンザ脳炎やウイルス性肺炎といった重大な合併症が現れて、重症化する場合もあります。インフルエンザのワクチン接種は、発症リスクを抑えるだけではありません。重症化のリスクを下げるためにも重要です。ワクチン接種を受けていただくことを推奨しています。

インフルエンザワクチンとは何か

インフルエンザウイルスを卵に投与して、卵のなかでウイルスを増やして殺菌します。そして、HAというウイルスの殻だけを取り出したものを使用して作られています。日本のインフルエンザワクチンは高度に精製されており、卵の成分がほとんどない状態です。インフルエンザワクチンが打たれると、弱い反応が起こり、免疫細胞がインフルエンザウイルスを認識して抗体をつくります。次に、インフルエンザウイルスが侵入してきたときに、スムーズに撃退することができ、感染の防止効果があるとともに、もしも感染した際も重症化になるのを防げます。

※65歳以上の公費接種も開始しております。ご不明な点などあればお電話でお問い合わせください。

インフルエンザ予防接種と卵アレルギー

日本のインフルエンザワクチンは、高度に精製されており、卵の成分がほとんどない状態です。わすがな卵でも強い症状が現れる重症の卵アレルギーの場合以外は、問題なく接種していただけます。

妊娠中も予防接種を推奨しています

インフルエンザ予防接種を受けていただいても、お腹の赤ちゃんがインフルエンザを発症することはありません。妊娠している際に、インフルエンザになってしまうと、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えてしまいます。また、出産してすぐに母親がインフルエンザになってしまうと、赤ちゃんのお世話が難しくなる場合があります。妊娠しているからこそ、インフルエンザ予防接種を受けることは大切です。

予防接種を受けていただくことができない方

下記のような際は、インフルエンザ予防接種は受けていただけません。

  • 37.5℃以上の発熱
  • 重大な急性の病気を患っている
  • インフルエンザの予防接種に含む成分により、アレルギー反応でアナフィラキシーを起こした経験がある
  • その他、医師が予防接種しないほうが良いと判断したとき

医師との相談が必要な方

以下に当てはまる方は、担当の医師とリスク等についてご相談ください。

  • 心臓病や肝臓病、腎臓病、血液疾患、その他慢性疾患で治療を受けている
  • 以前に受けていただいたインフルエンザ予防接種により、2日以内に発熱やじんましん、発疹等のアレルギー反応がみられた
  • けいれんを起こした経験がある
  • 肺炎や中耳炎等に何度もかかっていて、免疫状態の異常を指摘されたことがある
  • インフルエンザの予防接種の成分や鶏肉、鶏卵、その他の鶏に関連するものに、アレルギーがあると指摘されたことがある

ワクチン接種のあとの注意点

予防接種を受けられたあと、約30分間は急な副反応が起こるかもしれません。医療機関とすぐに連絡ができるところで待機してください。インフルエンザワクチンのほとんどの副反応が24時間以内にみられます。接種されたあと、24時間は体調の変化に注意して、過ごしてください。接種の日は、お風呂に入っていただけます。しかし、注射したところを揉んだり、強くこすることはしないでください。接種日も普段と変わらない生活ができますが、過度の飲酒や激しい運動は控えてください。